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フィリピン共和国 ミンダナオ島 ミサミスオリエンタル州

バリンガサグ 石炭火力発電所建設プロジェクト

発電システム:電力プラント(火力)

  • 55 MW級蒸気タービン発電機 3基
  • 総出力165MW
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Chapter 1.

お客様の熱意に正面から応え“0からのプロジェクト”がスタート

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フィリピンは20年以上にわたって、右肩上がりの人口増加を続けており、1980年には約4800万人だった総人口は、2014年時点で、1億人を突破しています。こうした「人口ボーナス」を背景に、国内の産業も伸び、経済的な成長が進んでいます。 しかしその一方で、生活と産業を支える社会インフラの整備が追い付いていない現状があります。

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海に面した熱帯雨林を切り拓き、建設が進むバリンガサグの石炭火力発電所は、「(ルソン島に次いで2番目に面積の広い) ミンダナオ島の発展のために、必要十分な社会インフラを整えたい」という、ミンダナオで配電事業を行うお客様の想いからスタートしたプロジェクトなのです。
営業の要として本案件をリードした、海外営業部 海外営業第二グループ グループ長(以下営業担当)は、遠浅の海に建設された石炭船受け入れ用のさん橋(JETTY)から、対岸に築かれつつあるプラントを眺め、「初めここには、ジャングルと海しかなかった」と、プロジェクト開始当初を振り返ります。

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営業担当

「私たちが、お客様と初めてお会いしたのが2012年10月のことになります。当時は『発電所を作る』という想いだけで、何も決まっていませんでした。そこで、私たちが建設用地の検討から行い、30ページ位の提案をまとめることから始まりました。 年2月に、プロジェクトが正式にキックオフして以降は、毎月のように日本とフィリピンを往復していました。」

発電所建設の計画は、立地条件などにも影響されます。
当社としても、用地選定の段階からプラントの建設に携わるのは、初めての経験となり、チームの総合力が試されることにもなりました。

営業担当

「当社内にこれまで蓄積されてきた経験を基に、計画を立案し、お客様と腹を割ってコミュニケーションすることで、一歩ずつ、着実にプロジェクトを進めて行きました。
お客様も、島のインフラとして、プラントの品質確保を重視されていましたので、私たちの実績を重視し、信頼いただけたのだと思います。」

もちろん、プロジェクトがスムーズに進行した背景には、営業担当自身の経験の積み重ねが活きていたのです。

営業担当

「今回の案件では、入社以来、私が経験してきたすべての事柄が役に立ったと実感しています (入社時は調達部に配属。その後、経理部に異動し、現在の営業部に至る)。昔は、取引先から資機材を “購入する立場” にいましたので、今回のプロジェクトでお客様が望むコスト感などを読み取りながら、コミュニケーション出来ました。私は入社から22年経ちますが、これまで歩んできたキャリアのすべてが、自分の中で実を結んだことを実感できた時は、思いのほか嬉しかったですね。」

そして、2013年9月には無事契約。2014年1月に建設計画が、本格的にスタートします。 しかしそこには、当社にとって、もう一つのチャレンジがありました。

  • このコンテンツは、2016年に取材・製作しました。

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