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フィリピン共和国 ミンダナオ島 ミサミスオリエンタル州

バリンガサグ 石炭火力発電所建設プロジェクト

発電システム:電力プラント(火力)

  • 55 MW級蒸気タービン発電機 3基
  • 総出力165MW
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世界で勝ち抜くために、“互いを尊重する心”でチームを拡大

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バリンガサグの現場には、日々2,500名近い人々が働いています。その内、日本人はわずか9名(マカティ市内の営業オフィス勤務を含む)。
その直下に、約60名の現地雇用スタッフが働き、現地の施工会社を指揮し、安全を管理しています。

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気温40度、湿度80%にも達する過酷な現場でプロジェクトを支えているのは、フィリピンの人たちの力に他ならないのです。 ルソン島の都会・マカティ市にあるプロジェクト事務オフィスで、営業事務や通関業務を支えているのも、現地の女性たちです。
中東など、さまざまな海外プロジェクトの経験を持つ現場作業所長を務める電力建設部 火力施工グループ 副参事(以下現場作業所長)は、「人を大切にすることを忘れてはいけない」と言います。

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現場作業所長

「これまで、アジア・中近東の国々で現場監督を務めてきましたが、フィリピンの人々は温厚な方が多く、指示通りにしっかりと働いてくれます。有能な方も多くいます。
どこの国に行っても大切なことは、『現地のスタッフを大切にする』ということです。それは、現場の安全管理・品質管理を考えれば、当然のことでもあります。
しかし、重要なことはそれだけではありません。今後もフィリピンほか、さまざまな国で EPC 事業を推進するためには、いつも “安心して仕事を任せることの出来るチーム” を作り上げることが、大切なのです。 現地に、心許せる友人を増やし、仕事ぶりの優れた仲間と絆を結び、次の現場でも一緒に働いてもらえる……それは、ビジネスを推進する上で非常に大切な財産であり、ひとりの人間として、非常に喜びを感じる成果です。」

彼はさらに、「人とのつながりの中で経験を重ねることが、自分の成長を促す」のだと言います。

現場作業所長

「私が20年近いキャリアの中で成長を実感出来たのは、『過去の経験を踏まえて、自分で判断を下せるようになった時』です。EPCの現場では、機器の現場改良や日程の遅れなど、大小さまざまなトラブルが発生します。そうした時に、『あ、あの時は、こうやって回避出来たな。こうすればうまく行ったな』という答えが導き出せるようになって初めて、自分も一人前になってきたかと思えるようになりました。
そして、そういう経験は、自分一人では積むことが出来ません。諸先輩方に教わりながら、現場の協力会社の方々と働きながら、一緒になって成長してきたことを実感しています。 それは、フィリピンでも、どの国でも変わりません。ですから、いかに現地の方々と楽しく過ごし、一緒に成長していけるかというのが、私のテーマにもなっています。」

最後に、プロジェクトマネージャーは言います。

プロジェクトマネージャー

「これまで、数多くの現場を経験してきましたが、完工時はいつも “泣くほど嬉しい” ですね。EPCは、簡単なプロジェクトではありません。苦労も多くあります。しかし、今回のプロジェクトもそうですが、産業維持に欠かせない “電力” という重要な社会インフラに携わる使命感が、私たちの支えになっています。この現場も、2017年の完工に向けて、ますます頑張って行きたいと思います。」

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  • このコンテンツは、2016年に取材・製作しました。

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