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プロジェクトの最終ランナー

インフラ施設を支える技術者集団

社会インフラ事業部:現地調整・試運転業務(以下、現調)

    官公施設、産業分野及び鉄道電源設備の安心と安全を担う
    官需・鉄道システムグループ

    空の安心と安全に欠かせない、空港施設を支える

  • 社会インフラ事業部 官需・鉄道システムグループ(以下、(社F官)) 現調担当(副参事) (入社18年目)

    社会インフラ事業部

    官需・鉄道システムグループ
    (以下、(社F官))
    現調担当(副参事) (入社18年目)

空港イメージ写真

社会インフラ事業部のなかで、全国各地の官公庁、大学、ビル、空港、新幹線、在来線、私鉄等の受変電設備および監視制御設備の現調を担当している(社F官)。現地に納め組み立てられた設備が、正常に動作するか調整するのが主な業務です。 「これらの設備は、製造した工場で一度組み立て、機能するかを確認していますが、機材が大きすぎてそのままでは輸送できません。そのため一旦何分割かに分けて輸送し、現地に搬入した後、再度組み立てて調整を行うことになります」と語るのは、 現調に携わって18年という、豊富な経験を持つ(社F官)のベテラン責任者。空港案件のスペシャリストとして活躍するプロジェクトの最終ランナーです。現場では若手エンジニア2〜3名に指示をだしながら業務に当たります。

現調において特に慎重を期するのは、既設の設備における工事です。昨今では、お客様から設備の老朽化や機能アップに向けたリニューアル工事の要望が増えていますが、その場合、既設設備の稼働に影響を与えないよう、運用を継続させる配慮が必要です。 「リニューアル工事の場合、お客様の施設にもともとある設備との接続が絡んでくるため、それらに影響を与えないように調整することに最も神経を使います」。
現在は、空港の航空灯火システムにおける受変電設備および電力監視設備の責任者として携わっています。航空灯火システムとは、空港の滑走路や誘導路に設置された、航空機の発着を誘導するための自動制御システム。 滑走路への航空機の誤進入を防ぎ、航空灯火の点灯・消灯を制御することで、航空機の安全運航を援助します。
「システムの改修・更新を行うには、現状のシステムを一旦止める必要があります。しかし、24時間運用している空港では、長時間のシステムの停止はできません。どうすれば停止時間を短く抑えられるか検討に検討を重ね、さらにはあらゆるリスクを想定し、 そのリスクに備えたバックアップをどのようにして取るか、お客様のご協力と社内関係者との調整を図りながら進めていきます」。難しい判断を迫られることもありますが、航空機の運航に支障をきたさないという大前提が揺らぐことのないよう、 他のメンバーと密に連携し、24時間体制で作業に当たっています。

広大な空港では常にどこかでリニューアル工事が行われ、(社F官)メンバーの業務も途切れることがありません。本件に関わるようになってからすでに14年が経過し、航空灯火システムの全容を知る存在としてお客様から厚い信頼を寄せられています。 「業務がどんなに立て込んでいても、お客様とのコミュニケーションを欠かさないよう心がけています。その甲斐あって、いまでは何でもご相談いただけるようになりました。今後も、お客様に寄り添う姿勢を大切にしながら業務に勤しんでいきます」。
空港でひとたび電気が止まれば何万人という乗客に影響が出て、ともすれば人命を脅かす事態に発展しかねません。空港の現調とは、そういう責任の重い仕事。それだけに無事故・無災害でやり遂げたときの達成感は格別です。 「現調という仕事は実に地道なだけに、評価がなかなか見えにくい。でも、空港が安心・安全に機能している、それこそが答えです。今後はそうした現調という仕事のやりがいを、私がさらにスキルアップすることで後進に示していきたいと思っています」。 空港の現調エキスパートとして、いっそう意欲を燃やしています。

空港灯火システムのサポートに従い着陸する旅客機

空港灯火システムのサポートに従い着陸する旅客機

  • このコンテンツは、2020年に取材・製作しました。

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