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プロジェクトの最終ランナー

インフラ施設を支える技術者集団

社会インフラ事業部:現地調整・試運転業務(以下、現調)

    ヒトとモノの大量輸送を担う鉄道の安心と安全を担う
    交通グループ

    鉄道車両の信頼性を支える

  • 社会インフラ事業部 交通グループ(以下、(社F交)) 工場試験・現調担当(入社9年目)

    社会インフラ事業部

    交通グループ(以下、(社F交))
    工場試験・現調担当(入社9年目)

東芝製 E5系新幹線電車用主変換装置

東芝製 E5系新幹線電車用主変換装置

(社F交)は、主に電車や機関車の電気品の工場試験および現調を行う部門です。工場内で行う試験と実際現地で行う現調の大きく2つの仕事があり、このうちの一人として奮闘しているのが、入社9年目の工場試験・現調担当です。 工場試験と現調業務はプロジェクトの中で最終行程を担う重要な部門です。
「入社1年目から、工場内で行われる試験業務に携わり、主に駆動用インバーター装置を担当しています。インバーター装置とは、架線などから送られてくる直流電流を交流電流に変換し、モーターを駆動させる制御装置。 電車の床下に搭載されており、運転士が操作すると、その情報がインバーター装置に伝わり、そこからモーターへと電気が給電され、電車の走行が可能になります」。

インバーター装置は、まさに電車の要部分。もし不具合が生じたら電車が止まってしまい、多くの乗客に迷惑をかけてしまいます。また、乗客を乗せて走行している為、人命を預かっていると、肝に銘じながら、慎重に、安全対策を十分に講じながら、日々試験を行っています。
工場内での試験が終了すると、インバーターをはじめとする装置は工場から出荷され、正式に車両に搭載されます。ただ、乗客を乗せるのはまだ先。その後数か月にわたり、実際に車両を走らせながら、仕様を満足する車両性能が出ているかどうか検査が行われます。 (社F交)のメンバーはこのような現調を幾度となく手がけてきました。
「私が現調を担当した車両が自宅近くを走っているのですが、そういう車両に偶然乗り合わせたりすると本当に感激しますね。以前、祖母が住む地方の町を走る電車の現調を担当したのですが、そのことを知った祖母が大変喜んでくれて、とても誇らしい気持ちになりました。 試験が始まる前は、心配な面もありますが、一般公開されていない電車にいち早く乗れるというのはちょっとした特権気分を味わえますし、それが仕事のやりがいにもつながっています。今後は更にスキルを磨いて、後進に現調という仕事の 面白みや喜びを伝えていけるリーダーをめざしていきたいです」と抱負を語りました。

作業イメージ
  • このコンテンツは、2020年に取材・製作しました。

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