CO-WORKER

社員紹介

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カーボンソリューション事業部
試運転サービス部 電気・制御グループ

入社以来、さまざまな現場で
積み重ねた経験
それが今、スタッフを送り出す
業務に生きています。

試験・試運転調整担当 #04

1992年入社
高卒(専攻:電気科)

人材の安定供給が、今の私に課せられた使命

私は、火力発電所の電気試験・システム試験におけるスタッフの管理や、発生費用の管理を担当しています。今は社会全体で人手不足が訴えられていますが、私たちの業種も例外ではありません。長く従事してもらえるよう教育にも力を入れていますが、それだけでなく、現場から戻ったスタッフの生の声を吸い上げて、次のステップに進めるように、日々調整しています。

私が所属している課は50数名のスタッフがいますが、オフィスの隣には水力発電所を担当する水力システムグループがいて、現場の状況に応じてお互いに協力体制を整えています。人が足りないときはお互い様で、声を掛け合いながら進めています。

また、協力会社への依頼も重要な仕事の一つです。その場合、気をつけていることは、作業の安全が確保できる人材かどうかということです。当社では教育体制が整っていますので、社内スタッフのほとんどが教育を受けていますが、外部スタッフはそうとは限りません。作業内容に応じた資格の有無も、よく吟味して発注しています。私は現場を長く経験していますので、その経験が今の業務にとても役立っていると感じています。

現場では予定外作業は絶対禁止、それでもアクシデントへの対応力は必須です

私はバブル期の後半に入社しました。入社以降、現在の内勤に変わるまで、20年以上火力発電所の現場で作業をしていました。大きなプラント建設を7〜8つ、規模の小さいプラントや点検等を数多く行いました。海外も5〜6カ国は行きましたね。その間、数々の失敗も経験してきました。

現場は「安全・品質第一」でやっています。しかし、長期にわたる作業でちょっとしたミスが重なり、大きな事故へとつながる危険が潜んでいます。発電所の建設では、据付、試験、試運転の過程があります。試験の過程では、受電前が最初の山場となります。このステージでは受電設備の健全性を確認するために、インターロック試験(保護回路が正常に動作することを確認する試験)、および、高電圧・大電流の状況下でも正しく動作できるかの試験を行います。この試験では、ちょっとしたミスが原因で大きな事故が起きてしまうケースもあります。

こうした事故を防ぐには、要領書や手順書をしっかり作成して、それ以外の作業は絶対に行わないことが鉄則です。しかしそうは言っても、現場にいればアクシデントは必ず発生します。アクシデントに対して、臨機応変に対応する力も必要なのです。この対応力は、ひと言で言ってしまえば「経験」になりますが、小さな仕事をコツコツと積み上げることで培われるものです。日々の作業をしっかりと自分のものにしていく努力が大切です。

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東日本大震災以降、電力を支え続けた火力発電

東日本大震災における原子力発電所の被害は誰もがよく知るところです。しかし、火力発電所や水力発電所も甚大な被害を受けていました。そんな中でも火力は、原子力に代わる電力源として、早急な復旧が求められました。

火力の中央操作室には、すべてを集約する「ボイラー・タービン発電機監視盤」という盤があります。そこにつながる電線が周辺のピットに何百本もの束になって走っていますが、そのうちの1本でも欠けると発電機は動作しません。電線1本1本がそれぞれ意味を持っているからです。この電線の束から、震災による火災で被害を受けてしまった線を探し出し取り替える作業を、毎日毎日、作業服がボロボロになるまで行いました。どこまで焼けてしまったのか、どうすれば復旧するのか・・・本当に気が遠くなる作業でしたが、一刻も早い復旧を目指していました。

当時は本当に電力が不足していて、被災地の皆さんは不安な毎日を過ごされていました。1日でも早く希望の明かりを灯したい、そんな思いが現場のみんなを奮い立たせたのだと思います。

学生へのメッセージ

最初は、右も左も分からないのは当然です。まずは先輩の言うことを聞いて、分からなければ再度確認すること。私もそうやってきました。小さなことを積み上げて、ひとつひとつ着実に力をつけていきましょう。そして、挨拶がきちんとできること。挨拶ができれば、会社の仲間とすぐに馴染めます。

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