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ライフラインを担うプロジェクトにチーム一丸となって臨む

安全・快適な市民生活に貢献する大規模公共工事

ポンプ所 電気設備再構築工事
社会インフラ事業部

    コミュニケーション力を駆使しながら現場を指揮する

  • 社会インフラ事業部 (社公2) 施工管理(現場代理人)

    社会インフラ事業部

    (社公2)
    施工管理(現場代理人)

当ポンプ所は、東京都に建設されたポンプ所のなかで最大規模のもの。東京ドーム1個分に相当する広大な敷地内には、雨水ポンプが12台、汚水ポンプが5台設置され、現在、段階的に電気設備の再構築工事が進められています。このうち当社は「1系工事」と「2系工事」という、2つのエリアの工事を受注。それぞれの受変電設備一式と監視制御設備、沈砂池設備・ポンプ設備の一部再構築に伴う電気設備工事に携わっています。
2つの工事のうち、2018年1月にスタートした「1系工事」の施工管理を担当するのは、現場代理人を務める経験豊富な現場所長です。現場代理人とは、請負契約の代理人として工事現場の管理業務を担当する人で、現場に常駐し、安全と品質、工程や予算管理などを行います。現場代理人の実績や経歴は入札の際の合否の決め手になるため、誰を配置するかは重要なポイントになりますが、現場代理人は他の現場と兼務ができないため、適任者がいても日程が合わず断念せざるを得ないことが少なくありません。前出の営業担当も「これだけ大きな工事を取り仕切れる人は、社内でも限られます。誰にお願いすべきか、全国各地で活動中の施工管理者の状況を手当たり次第に調べていきました」。ちょうどその頃、業務にひと区切りがつきそうだという現場所長がいることがわかり、急遽依頼。最適な人材として、本件の現場代理人に迎えることができました。
「2018年3月まで中部支社の現場にいましたが、本件を担当するために4月に本社に戻り、7月から本格的に現場入りしました」という現場所長。1993年の入社以来、約30年間、上下水道を中心に公共工事に携わり、15年前からは元請の現場代理人を数多く務めています。上下水道のほかにも高速道路やトンネル、民間工場などの受変電設備工事を手がけるなど、その経歴は多岐にわたります。

ポンプ場イメージ写真

「通常、ポンプ所の再構築工事の場合、6月から10月までの雨が多い時期は、大雨が降ったときに排水処理ができなくなるため、ポンプの稼働に影響の出ない作業のみを行います。工事のピーク時には、当社所掌の電気工事作業員だけで40人、土木、建設、機械工事を行う他社を入れると100人を超える工事関係者で現場は錯綜しました。「同じ場所にこれだけの人がいるわけですから、他社との調整は綿密に行わなければなりません。各社が集まる定例会議だけでなく、個別でもディスカッションし、譲れるところは譲りながら工事を進めていきました」。コミュニケーションはお客様に対して、もっとも大切にしていることです。「工事に立ち合われる機会も多いので、お客様の気持ちが少しでも和むようにと、積極的にお話しするよう心がけました」。その甲斐あって、お客様からは何でも気軽にご相談いただける関係性が構築できました。「最近では日頃コミュニケーションにより協議事項がスムーズに進行し、本当に感謝しています」。

イメージ写真

様々な要因により当初の工期より約1年延長となった「1系工事」。それでも関係各社との連携と、お客様のご協力のおかげで、3年という長きにわたった工事はようやく終盤を迎えつつあります。「私が担当した『1系工事』は、2022年の3月末の完成検査でお客様から合格をいただければ、無事完成という運びになり、私はこの現場を離れることになります。ただ、こんなに長い工事は初めてだっただけに、正直、名残惜しい気持ちもあります。この現場は、私がこれまで経験したことのない大規模なもので、手がけた工事の量は膨大ですが、事故もなく進めることができ、本当にほっとしています」。ゴールが具体的な形となって見え始めたことに、深い感慨を覚えています。
本工事の完成後は、近隣の上下水道設備工事で、現場代理人を務めることが決まっています。「今回の現場では、お客様とも他社の工事会社さんとも非常に良好な関係を築くことができました。現場代理人の仕事はコミュニケーションがすべて。それさえうまくいけば工事は大成功、といっても過言ではありません。今までの経験とさらに今回の経験を加え、今後も工事関係者のみなさんと積極的に関わりながら、住民生活に直接寄与する公共工事という仕事にいっそう精進していくつもりです」。

設備イメージ写真
  • このコンテンツは、2021年に取材・製作しました。

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