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ライフラインを担うプロジェクトにチーム一丸となって臨む

安全・快適な市民生活に貢献する大規模公共工事

ポンプ所 電気設備再構築工事
社会インフラ事業部

    現場代理人としての気概と誇りを持って後進を導く

  • 社会インフラ事業部 (社公2) 施工管理(現場代理人)

    社会インフラ事業部

    (社公2)
    施工管理(現場代理人)

「1系工事」が終盤を迎え、これから佳境に向かう慌ただしさのなかにあるのが「2系工事」。現場代理人を務める本件の現場所長は、2020年11月から先行工事に携わり、翌年3月より現場に常駐しています。「1系工事」の所長の一年後輩という当所長は、実はスタッフとして採用された変わり種。入社直後に配属された中部支社では、総務・経理など事務業務に従事していました。そんなある日「上司から営業をやってみないかと打診され、それなら工事に対する理解をもっと深めなければと、公共工事だけでなく、鉄工所などの一般産業や発電所などの電力分野などさまざまな現場で実習。その後、上司の勧めもあって公共工事部門に配属となり、現在に至ります」。6年前からは現場代理人として現場を仕切り、上下水道工事を中心に実績を積んでいます。

設備イメージ写真

本来「2系工事」は「1系工事」の完工後にスタートするはずでしたが、「1系工事」の進行に大幅な遅れが生じ、同時並行で進めることとなりました。「電気設備の再構築工事は、他社が行う土木工事や機械工事などの完了後に行うため、他社の工事がずれ込めば、当社の業務にも遅れが生じてしまいます」。今回はポンプ所に運ばれた汚水のなかのごみを沈めて取り除く沈砂池という設備において、機械の腐食が思いのほか進んでいたため、工事が難航したという事情も影響しています。「ただ、他社の工事が終わるのを待っていては、当社の工事が工期内に終われません。そのため他社の作業と並行し、ときに「1系工事」とも協力しながら工事を進めていきました」。本来別々の工事として受注した案件ですが、こうしてチームとして取り組んだことで、工事の効率化を図ることができました。「2系」のスムーズな進捗は「1系」での経験が大いに役立っていると語ります。
「2系工事」では2023年の5月までに雨水ポンプ2台及び雨水沈砂池3池、汚水沈砂池2池を再構築予定。当社が担当するのは、ポンプだけでなく、沈砂池内の機械設備に必要な電気工事全般で、「1系工事」の所長同様、コミュニケーションを重視しながら工事を進めています。「ここはお客様とも他の工事会社さんとも良好な関係が築けている非常に良い現場です。作業エリアの調整もスムーズに運び、いまのところトラブルもなく工事は進捗しています」。ただ、突発的な自然災害が頻発する可能性もあり、油断はできません。「全国的にみて、下水道の工事中にマンホールのなかに急激に水が入ってきて、作業員が亡くなるケースは多いです。当社でそんな事故が起きないよう、天気予報や雨雲レーダーは欠かさずチェックしていますが、ゲリラ豪雨など突発的な災害は正直読めません。作業員には少しでも危険を感じたら即座に作業を中断するようくどいほど伝え、私自身も避難時の行動をつねに頭のなかでシミュレーションさせています」。

イメージ写真

ほかにもこれまでにない不安材料がありました。「今回は新型コロナウイルスに対するいままでにない安全管理が求められました。工事現場でコロナウィルス感染者が発生した報道等もあったため、そうした状況を回避するためにどうすればいいか知恵をしぼりました」。そのひとつが、ウイルスを死滅させるという光触媒の蛍光灯の採用。当社の現場事務所の蛍光灯は全部このタイプに取り替え、従業員の健康管理に努めました。「そのおかげか、いまのところ当社から陽性者は出ていません。今後も作業員の安全と健康を守るためにできることは何でもやっていきます」。
予期せぬ自然災害や新型コロナ対策など安全管理のハードルが年々上がる昨今だけに、今後もさまざまな課題が生じることが懸念されますが、「無事故・高品質で工事をやり遂げたいという想いはいままで以上に高まっています」と現場所長。「公共事業では、積算、設計、資材調達、工程調整、予算管理など一連の流れを現場代理人がメインとなって進めていきます。すべてが自分基点となるため責任の重い業務ですが、それだけにやりがいは大きいです。現場代理人とは、いわば会社のトップの代行のようなもの。そうした気概と覚悟を持って臨めば、どんなことでも必ず乗り越えられると思っています」。
さらに、そんな現場代理人の仕事に「後進たちもぜひ挑戦してほしい」と語ります。「当社は管理者としての職務がメインの会社。そうした仕事をする上で、一番重要なのはコミュニケーションです。コミュニケーションがしっかり取れていれば、多少失敗したり間違ったことをやっても、正しい道に導いてくれる人がいるし、お客様もカバーしてくださる。最近の若手を見ていると、少しコミュニケーションが苦手なのかなと感じることがありますが、そこさえしっかり抑えていけば怖いものはありません。やはり基本は人間関係。社会情勢は目まぐるしく変わるけれど、すべてはそこに尽きると思います。若手はこれから当社の主軸を担っていく存在。期待の気持ちを込め、私もできる限りの支援をしていくつもりです」と、後進に対する熱い想いを語りました。

集合イメージ写真
  • このコンテンツは、2021年に取材・製作しました。

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