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管理部門と開発部門のコラボがユニークなシステムを生む

フリーアドレス用座席抽選システムの開発

産業システム事業部
社内向けシステム開発

    出社が楽しくなる仕組みを考える

  • 社会インフラ事業部

    産業システム事業部

    管理グループ
    運用担当

「フリーアドレスに対するマイナスイメージを払拭して、事業部のみなさんが楽しく仕事を始められるようにしたいと思いました」と話すのは管理グループ所属の運用担当者です。
システム基本設計と並行して、抽選画面に登場するキャラクターを考えて作成したり、抽選時に表示される動画などを制作していきました。
「少しでもみんなの気持ちが上がるように、ビジュアル的に楽しいキャラクターを使ったり、ソーシャルゲームのガチャ的なギミックや仕掛けがあれば、出社した際にワクワク感が出せるのではないかと考えました」。
実は企画検討段階のプロトタイプは、抽選中や結果を表示する画面が機能優先で無機質なデザインになっていました。せっかく作るのなら、もっと社員が親しみやすい柔らかな雰囲気にできないか。そもそも『座席抽選システム』という名称自体も親しみが湧きにくい。

画面イメージ写真

そこで産業システム事業部内でシステムの愛称を募集したところ、さまざまなネーミングのなかから『せきとりくん』が選ばれました。『せきとり』といえば、お相撲さん?と、イラストを描くのが得意な運用担当がひらめき、親しみやすい画面デザイン作りに取り組み始めました。
「最初は動物をキャラクター化しようと考えましたが、事業部の業務とは少しイメージが離れてしまいます。そこでビルや工場、太陽光発電、サイネージなど実際に行っている事業をモチーフにすることで、親しみを持ってもらえるのではないかと考えました。そして抽選画面にキャラクターを登場させてみたところ大好評。
「出勤するたびに目に留まるので認知度があがり、事業部のゆるキャラとして親しんでもらえるようになりました」。今では抽選画面だけでなく、社内行事で着用するTシャツやシールなどのグッズも制作。ヘルメットをかぶったバージョンなども登場し、これからも事業にあわせてキャラクターも増やしていきたいと話します。

ネーミングや画面デザインだけでなく、『座席抽選システム』の手順書や操作マニュアルもすべて管理グループが企画制作しました。
「管理グループのメンバーはシステム内の技術的な部分はわかりませんが、導入するにあたって、使用する従業員が何を必要としているか、どうすればわかりやすいかをユーザー目線で考えることができます。もし使い方がわかりづらければ、フリーアドレスそのものに対してもマイナスイメージが勝ってしまいます。そのため操作マニュアルでは、わかりにくさを払拭することを特に意識して、できるだけ文字を少なくし、朝出社してから席を確保するまでの手順が、パッと目で見て伝わることを優先しました」。

イメージ写真

以前、就職活動でインターンシップに参加する学生を、当社の事業所まで絶対に迷わせないように案内するためのガイドブックの作成や、営業担当者とともに事業内容を説明するリーフレットを作成したことがあり、読む人がわかりやすい、迷わせない資料作りを意識するようになりました。今回もその経験を活かして「『座席抽選システム』を使う人にとって必要な情報を精査し、視覚的にどう訴えれば読んでもらえ理解してもらえるかを考え、初日に出社する社員を迷子にさせない、という使命感で制作しました」。

「日頃から新しいものをしっかりと吸収して、もっと便利にしていきたいという思いで業務を行っています。コロナ禍によって、全社的な会議なども大人数を集めて行うよりは、動画を作成して映像配信するのが当たり前になり、採用関連のイベントもオンラインが主流です。動画などを活用する機会も増え、『せきとりくん』のキャラクターたちも活躍し始めています。もともとイラスト制作やものを作るのが好きということもあり、今回の『座席抽選システム』の開発では、自分の特技も活かし、楽しみながら仕事をすることができました」。
管理グループは直接事業と関わることは少なく、事業部内では縁の下の力持ちのポジションなので、今回『座席抽選システム』の開発を通じて社内のエンジニアと関わり、当社のEPCC(※)を初めて自ら体験できたことは、非常に貴重な経験になったと話します。
「企画から開発、運用までの一連の流れを、自分自身が関わるプロジェクトのなかで見ることができたのは、とても勉強になりました。当社は「建設業」と堅いイメージの会社ですが、『せきとりくん』がゆるキャラとして存在感を発揮できるよう、引き続きPRを続けていきたいと思っています」。

※EPCC プラントを建設するためのE(Engineering・設計)、 P(Procurement・調達)、 C(Construction・施工)、C(Commissioning・試運転)の4つの基本工程。ここではモノづくりの一連のプロセスのことを指しています。

イメージ写真
  • このコンテンツは、2023年に取材・製作しました。

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