現地調整・試運転で社会インフラを支える最終ランナーたち
世界の人々の足を支え、環境に配慮した省エネルギーと正確な運行を実現する
官公施設、産業分野及び鉄道電源設備の安心と安全を担う
官需・鉄道システムグループ

社会インフラ事業部
(社F交)
工場試験・現調担当(入社9年目)
交通案件を扱う(社F交)では、国内だけでなく、海外の現調にも対応しています。担当する国や地域も幅広く、アジアでは中国、韓国、台湾、タイ、シンガポール、欧米ではアメリカやドイツ、南米ではブラジルなど。さらにエジプトや南アフリカでも、電車や機関車の現調を行なった実績を有しています。
海外の現調に携わるのは、1案件に2人程度で現地に赴任し、現地スタッフとともに作業に当たります。
「鉄道はその国の経済発展において重要な位置づけにあり、途上国においてはインフラ整備という側面から日本政府による活発な支援が行われてきました。一方、昨今では先進国において、地球温暖化問題を受けたさまざまな取り組みが活発化。 省エネ車両の導入や鉄道設備の更新工事など、新たなニーズが高まりをみせています。東芝グループではこうした需要に応えるべく、環境負荷の低減を実現する各種製品を国内外に提供しています。われわれ(社F交)はこうした活動と足並みを揃え、導入された国々で現調を行っています」。
タイ国内で人口の増加が続くノンタブリー県とバンコク中心部を結ぶ都市鉄道「パープルライン」
ただ、海外での現調はスムーズにいくことばかりではありません。「海外での業務では、文化や習慣の違いが工程を阻むということが日常的に起こり得ます。私がいまも忘れられないのが、5年ほど前に担当したタイの案件です。試験進捗が思わしくない中、 国王視察や営業日の公表等の理由で工期を伸ばすことはできないので、これには頭を抱えました。別案を提案したり、何度もお願いを重ねたりすることで協力が得られ、無事工期内に納めることができましたが…。文化の壁を超えるには、根気よく誠実に接していくしかありません。そんな学びがあり、鍛えられた、ある意味貴重な体験でした」。
それでも海外での業務には、日本では味わえない感動があると言います。「たとえば新しい電車が走ったとき。興味を持った地域の方がいつから走るのとか、早く運行してもらってこの車両に乗ってみたいとか、開通すれば便利になるので楽しみだとか嬉しそうに話すそんな様子を目の当たりにすると、これまでの苦労が一瞬にして消え、『本当に報われた』という気持ちになります。鉄道はまさにインフラの要。この街の、この国の人々に、いかに待ち望まれた存在であるか身をもって感じられる瞬間です」。
「現調は、お客様に引き渡す前の最終チェックを行う責任の重い仕事ですが、真摯に向き合うことで、確実に手応えを感じられる業務です。特に(社F交)が担当する案件は、鉄道車両が走行するという形で成果を目の当たりにできるので、メンバーはつねにやりがいを感じながら業務に当たることができています。電車は定刻通りに動くのが当たり前の社会インフラです。そこは決して崩してはならないことで、それを支えるのがわれわれの役目です。幸い(社F交)には意識の高いメンバーが揃っており、固い結束力で結ばれています。今後は技術力に磨きをかけることで、人々にとってより安心で安全なシステムを提供できるよう、社内・工場で作り上げたモノをお客様に引き渡す、交通インフラの最終ランナーとして成長していきたいと思います」。
- このコンテンツは、2020年に取材・製作しました。