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やりたいことをカタチにする、だからおもしろい!

お客様の思いを「カタチ」にする技術者たち

産業システム事業部
設計・施工管理業務

    生活に身近な食品から最先端の半導体、未来の新素材を「作る」工場を「造る」

  • 産業システム事業部

    産業システム事業部

    総合設備技術部
    生産技術グループ
    グループ長

 「電気電子工学科出身で、学校では情報系分野を学びました。入社して、学校で学んだ知識を活かせる職場に配属されたのですが、本当は、きれいなオフィスでスーツを着て働くより、現場で作業服を着て働くことの方に惹かれていたんです」。
 そう語るのは、産業システム事業部生産設備部門のグループ長。
 「オフィスでパソコンに向かうよりも、仲間たちと集って相談しながら仕事するほうが好き」と言うのは、小学生の頃から続けていた野球部の活動や居酒屋でのアルバイトで、人とのつながりの大切さを学んでいたからこそ。「プラントを作る現場で働きたい」という志望と高いコミュニケーション能力は、工事担当者として、お客様や協力会社など関わる人たちを取りまとめながら、図面から「現実の建屋」を、「生産機器」を、「目に見える形あるもの」を造りあげることに発揮されています。
 そんな高いコミュニケーション能力を活かし、活躍の場は、国内のみならず海外でも。 「実は、半年前までタイにある当社現地法人に4年1カ月、駐在していました。職場は社長・営業・技術の日本人3人の他は、全てタイ人のスタッフです。タイにある日系の工場・事務所などの大規模工場の建設工事、電気工事などを担当していましたが、日本にいるお客様と当社のメンバー、現地にいる私たちの連携が重要になります。現場にはタイ人のスタッフと協力会社メンバーが30人くらいいましたが、管理責任者としてそれぞれがうまく機能できるよう、積極的に意思疎通を図るように努めていました」。

社員写真

 野球部で「4番バッターでなくチームのムードメーカー」として培ったコミュニケーション力と、目標に向かいチームで団結した経験を仕事にも活かしています。
「指示された仕事のなかには、面倒だな、嫌だなって思うものもあります。しかし、嫌だかと言ってやらない、というのでは、前に進んでいきません。面倒だと思っても、自分が指名された、頼まれたということは、「これは自分にしかできない」ということなんだ、とポジティブに考えて取り組むようにしています。そう考えて実行すると、不思議とうまくいくんです」。

 産業システム事業部の仕事には、未知のもの、ゼロから始める新しいことがたくさんあります。
 歴史ある食品メーカーの工場建設プロジェクトでは、初めて「食品」の分野に携わることになり、製品のことはもちろん、製造設備や衛生、関連する法律などについて1から知識を得る必要がありました。
「これは大変な仕事をやることになった、と一瞬思いましたが、直ぐに切り替え、調べるのが大変だ、面倒くさいと思うのではなく、当社として初めての取り組み、新しいことに関われる。そこにやりがいを感じよう、そして最後に完成したときに、やった!と喜べるようにしよう、と思うことにしました」。
 その後も次々と新しい分野、ジャンルの仕事が来るたびに、「「楽しい」と思って取り組むことで、結果的に自身の成長を実感でき、大きなやりがいを感じることができている」と話します。
 その他にも、世界初の素材を創る工場の建設を担当した際には、自分が「世の中を変えるようなもの」の一端に携わり、地球環境問題へも貢献できることに使命感が湧きました。
 「完成までの道のりは甚大な困難を伴う試行錯誤の連続でしたが、家族にも『世界初で最先端のことに取り組んでいたんだよ』と自慢することができました」。
 「工場」といっても、お客様によって希望される仕様や条件が異なり、すべてがオーダーメイド、つねに生みの苦しさがあります。楽な仕事はなく、面倒くさくて大変なことも多いのが現実。しかし、完成した後に「自分の成長を感じられたり、人の役に立った、報われたと思えたり、意義を実感できたら、それをやりがいとして、次の仕事へとつなげることができます」。

 リーダーとして次世代へ伝えたいのは、「人から教わるのではなく、人に教えてほしい。なぜなら人から聞いて「覚えた」ことは忘れてしまいがちですが、自ら「理解」したことは忘れません。人に教えるのは難しいですが、教えるためにはまず自分が「理解」する必要がありますから、自分の理解度を試すためにも積極的に人に教えてほしい」と話します。
 東芝グループのスローガン『人と、地球の、明日のために。』
「私は人が好きで、地球が好き。この地球で暮らすみんなが豊かになればいいと思うし、そうなることに少しでも関われるので、「いい仕事」だと思っています」。

社員写真
  • このコンテンツは、2024年に取材・製作しました。

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